今年度から耐震改修補助金制度が利用しやすくなりました
90万円50万円20万円の3通りの耐震改修補助金が
耐震改修の補助金が大きく変わり、大変利用しやすくなりました。震度7に耐えられる補強には90万円。そこまで強くできなくても50万円。ベッドシェルターの設置に20万円の補助金が支給されるようになりました。
耐震診断には9万円(費用の90%)が従来通り補助されます。
補助金を活用しての改修補強工事
今回は基礎の補強も採用
今回初めて基礎の補強を採り入れました。理由は2つあります。一つは上部構造を固めても基礎がしっかりしていないと本当に安心できるのかと疑問を持ったからです。もう一つは基礎補強を採用することで上部補強箇所が減り工事費と工期の短縮につながり工事中の住みにくさの軽減できるからです。基礎の補強工法は城東テクノと新日鉄住金マテリアル等が共同で開発、国土交通省の認定を受けているFRPグリッド工法です。基礎の外面から施工できるので施工性がよく、工事期間も短く比較的価格も安くできます。
屋内はバランスよく耐力壁を配置 コストバランスの高い収納部
屋内はバランスよく耐震に有効な壁を配置します。 今までと同じく収納部に構造用合板を貼り、仕上げにラワンベニア5.5mmを接着剤とビスで留め付け重ね張りし、補強をします。収納部は隠れるので仕上げ材が安価であることと床・天井の解体復旧が容易なことで土台から梁までのしっかりした耐震壁が造られます。
耐震改修と合わせて模様替えで明るくなりました
耐震改修のメリットは地震に強い住まいができるだけではありません。改修箇所の仕上げ材の復旧でもう一度新築当時ののように明るく、きれいな住まいがよみがえることで安心と愛着が湧いてくることです。
築後40年くらいの住まいを改修することが多いのでどのご家族からも家が明るく、使いやすくなったうえに安心して暮らせるとお礼を言っていただいています。本当にこの仕事をしていてよかったと思える瞬間です。
和室の補強
和室の補強の紹介です。 部屋の隅に対称形の壁がありました。土壁の上に構造合板を張り和風壁紙を貼って仕上げています。以前より明るく見えるように壁紙を選定しました。部屋が明るく広く感じられるようです。
和室の補強の場合土壁は補強金物を取り付ける部分以外は取り除きません。土壁にも地震力を負担させるように計算されていますから。見た目は補強前とそんなに変わりませんが床の間のある和室では長押がなくなることがあります。