減築での建物の耐震補強築35年を経過した住まいです。当時は子育て中で2階に子供さんの部屋、1階にご両親の部屋を作って住んでいましたが、今は2階の利用者がいません。物置となってしまっているので必要でなければ取り去って平屋の住まいにしませんかという提案に賛同いただいて27年度の耐震改修補助金を利用して施工させていただきました。2階がなくなっても困らない住まいに住んでおられる方には朗報です。所用日数は実働1週間でほぼ完了です。今回は大変喜んでいただきました。2階の撤去準備から2階撤去まで2階部分を撤去するために足場を組む必要があります。その際1階の屋根を傷めないようにするためと足元を安全にするために厚い合板を敷いて養生をしています。2階を撤去するために安全に作業ができるように外周に足場を組みます。転落防止と作業の効率のためです。 クレーンを使って屋根の骨組や2階部分の梁を解体して下におろします。屋根瓦から骨組の撤去までクレーンを使って1日で完了です。ここまでに2階の外壁や内部の壁などを解体して2階の床にまとめておきます。それらも一緒にクレーン車を使って1日で作業を済ませます。 2階を撤去下部分に屋根を造る為の下地を組みました。2階床を支えていた梁に屋根を支える小屋束や母屋、棟木などを組みます。その上に瓦を支える垂木を取り付け野地板を張ります。 2階の床があった部分に断熱材を敷き詰めます。今までは2階があったので断熱材が敷かれていませんでした。冷暖房の熱損失を防ぐために100mm16kのグラスウールを敷き詰めました。平屋建ての状態になりました。瓦は2階に使用していたものを清掃して再利用。 経年変色しているので新しい瓦を使うと屋根の色が違って見えますが再利用なので その心配もありません。コストも安上がりで済みます。 2階がなくなっても全く違和感のない外観でお客様からも喜んでいただけました。斜め前方からの写真です。2階がなくなったので強風による揺れもなくなり台風や突風の時も安心していられるようになりました。平屋建てになり屋根の完成です。